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不動産

土地家屋調査士

不動産の表示に関する登記の専門家。土地や建物の調査・測量を行い、登記申請手続きを代理する国家資格。独立開業型の資格で、測量技術と法律知識の両方が求められる難関試験。

主管: 法務省

おすすめポイント

  • 学習時間1000〜1500時間。しっかりとした学習計画が必要な本格資格
  • 合格率は10.1%台で安定推移。対策しやすい試験
  • 全産業平均より年収+140万円の推定。投資対効果の高い資格

この資格の特徴

土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記の専門家として、土地や建物の調査・測量を行い、法務局への登記申請手続きを代理する国家資格です。土地の境界確定や建物の新築・増築に伴う表題登記など、不動産取引の基盤を支える重要な役割を担っています。表示登記の申請代理は土地家屋調査士の独占業務であり、独立開業型の資格として知られています。測量技術と法律知識の両方が高いレベルで求められる難関試験で、合格率は9〜11%程度で推移しています。試験は筆記試験(午前の部・午後の部)と口述試験の二段階で実施され、特に午後の部の記述式問題は実際の測量図面を作成する実践的な内容で、独特の対策が必要です。人口減少社会において空き家問題や所有者不明土地問題の解決に土地家屋調査士の役割が期待されており、将来性のある資格です。また、司法書士とのダブルライセンスで表示登記と権利登記をワンストップで提供できる点も大きな強みとなっています。

国家資格独占業務あり
  • 独立開業が可能な数少ない国家資格の一つ
  • 合格率9〜11%の難関試験
  • 表示登記の代理は土地家屋調査士の独占業務
  • 所有者不明土地問題の解決など社会的需要が拡大
  • 測量技術と法律知識の両方が身につく

こんな人におすすめ

おすすめの人

  • 独立開業を目指す方
  • 測量会社や土地家屋調査士事務所に勤務している方
  • 不動産業界で専門性の高いキャリアを築きたい方
  • 司法書士とのダブルライセンスを目指す方
  • 測量士・測量士補の資格を持っている方

活用シーン

  • 土地家屋調査士事務所を開業し独立する
  • 土地の境界確定・測量業務を行う
  • 建物の表題登記申請を代理する
  • 司法書士とのダブルライセンスで不動産登記をワンストップで対応
  • ADR(裁判外紛争解決手続き)で境界紛争の調停を行う
合格率 (2025年度)

10.14%

前年比 -0.86pt

受験者数 (2025年度)

4,824

前年比 +235

推定学習時間

1,000〜1,500時間

難易度: ★★★★☆

平均取得コスト

独学: ¥80,000

スクール: ¥400,000

試験日程

年1回

筆記試験は毎年10月第3日曜日、口述試験は翌年1月

申込期間: 7月下旬〜8月中旬

試験の詳細

出題形式

筆記試験(択一式・記述式)と口述試験

問題数

択一式20問、記述式2問(土地1問・建物1問)

試験時間

午前の部60分(測量士補等の有資格者は免除)、午後の部150分

合格基準

総合点で上位約10%(午後の部の基準点あり)

受験料

8,300円

受験方法

全国9か所の試験会場

出題分野

民法に関する知識不動産登記法に関する知識土地家屋調査士法に関する知識土地及び家屋の調査及び測量に関する知識・技能

測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士の有資格者は午前の部(測量・作図)が免除

合格率・受験者数の推移

直近11年間のデータ

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2025年度4,82448910.14%
2024年度5,5094,58950511.00%
2023年度4,4294289.66%
2022年度4,4044249.62%
2021年度3,85940410.47%
2020年度3,78539210.36%
2019年度4,1984069.68%
2018年度4,3804189.54%
2017年度4,6004008.69%
2016年度4,5064028.92%
2015年度4,5684038.82%

合格率は過去5年間で10.1%前後で安定推移受験者数は4,824人と増加傾向にあり、注目度が高まっています。

難易度分析

不動産」カテゴリ内5資格での比較

調査士は「不動産」カテゴリ内では高難度の難易度です。

学習時間1,250時間(カテゴリ平均525時間)
合格率10.1%(カテゴリ平均17.8%)

学習ガイド

スクール活用がおすすめ

記述式問題(土地・建物の作図)は独学での対策が難しく、スクールの添削指導・答練が合格への近道です。合格率9〜11%の難関試験であり、効率的な学習戦略が重要です。

独学の場合

独学は不可能ではありませんが、記述式問題の対策は市販教材だけでは難しい面があります。択一式は過去問の反復で対応できますが、記述式は実際に図面を書く練習が必要で、添削を受けられる環境が理想的です。

スクール活用の場合

記述式対策においてスクールの価値が特に高い試験です。添削指導や答練を通じて、実践的な作図力を効率よく身につけられます。合格者の多くはスクールを利用しています。

学習のコツ

  • 測量士補を先に取得して午前の部の免除を受けるのが定石
  • 記述式は毎日手を動かして作図の練習を続けることが重要
  • 不動産登記法は最重要科目なので徹底的に学習する
  • 電卓操作(関数電卓)に慣れておくことが記述式対策の基本
  • 民法は司法書士試験ほど深くないが確実に得点できるようにする

よくある質問

Q.土地家屋調査士の年収はどのくらいですか?

A.独立開業した場合、年収は個人差が大きいですが、一般的に500〜800万円程度が目安です。営業力次第で1,000万円以上も可能です。勤務の場合は400〜600万円程度が相場です。

Q.測量士補は必ず先に取るべきですか?

A.強くおすすめします。測量士補を取得すると午前の部が免除され、午後の部に集中できます。測量士補試験は合格率30%前後で比較的取りやすく、まず測量士補を取得してから土地家屋調査士の学習に入るのが効率的です。

Q.司法書士とのダブルライセンスのメリットは?

A.土地家屋調査士が担当する表示登記と、司法書士が担当する権利登記を一人で完結できるため、不動産登記のワンストップサービスが可能になります。顧客にとっての利便性が高く、大きな差別化要因になります。

Q.文系出身でも合格できますか?

A.はい、合格可能です。測量や作図は理系的な要素がありますが、スクールで基礎から学べば文系出身でも問題ありません。実際に文系出身の合格者も多数います。

データ出典

最終更新: 2026-02-24

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