賃貸不動産経営管理士
賃貸住宅の管理に関する専門知識を持つ国家資格。2021年に国家資格化され、賃貸住宅管理業法に基づく業務管理者の要件として位置づけられた。管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者には資格者の配置が義務付けられている。
おすすめポイント
- 学習時間100〜250時間で取得可能。初学者でも挑戦しやすい資格
- 合格率は29.5%台で安定推移。対策しやすい試験
- 全産業平均より年収+20万円の推定。投資対効果の高い資格
この資格の特徴
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務に関する専門知識・技能を有することを証明する国家資格です。2021年に国家資格化され、賃貸住宅管理業法(賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律)に基づく「業務管理者」の要件として位置づけられました。管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者には、事務所ごとに1名以上の業務管理者(賃貸不動産経営管理士等)の配置が義務付けられています。試験では、賃貸住宅の管理に関する法令、管理実務、建物・設備の知識、賃貸借契約など幅広い分野から出題されます。不動産業界、特に賃貸管理会社で働く方や、これから不動産業界への転職を考えている方にとって、キャリアアップに直結する注目の資格です。近年は国家資格化に伴い受験者数が増加傾向にあり、合格率は25〜30%程度で推移しています。宅地建物取引士との相性が非常に良く、ダブルライセンスで賃貸不動産管理の専門家としての市場価値が大きく高まります。
- 2021年に国家資格化された注目の新資格
- 管理戸数200戸以上の管理業者には有資格者の配置が義務
- 賃貸管理業界でのキャリアアップ・転職に有利
- 宅建との相性が良く、ダブルライセンスで価値が高まる
こんな人におすすめ
おすすめの人
- 賃貸管理会社に勤務している方
- 不動産業界への転職を考えている方
- 宅建合格後にスキルアップを目指す方
- 賃貸オーナーとして管理知識を身につけたい方
活用シーン
- 賃貸住宅管理業者の業務管理者として配置される
- 賃貸管理会社での昇進・キャリアアップ
- 不動産業界での転職活動でのアピール材料
- 宅建とのダブルライセンスで業務範囲を拡大
29.50%
前年比 +5.40pt
31,792人
前年比 +1,598人
100〜250時間
難易度: ★★☆☆☆
独学: ¥15,000
スクール: ¥80,000
年1回
毎年11月第3日曜日
申込期間: 8月中旬〜9月末
試験の詳細
出題形式
四肢択一のマークシート方式
問題数
50問
試験時間
120分
合格基準
概ね7割程度(年度により変動)
受験料
13,200円(税込)
受験方法
全国の試験会場
出題分野
賃貸不動産経営管理士講習修了者は5問免除
合格率・受験者数の推移
直近11年間のデータ
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 36,360 | 31,792 | 9,370 | 29.50% |
| 2024年度 | 33,949 | 30,194 | 7,282 | 24.10% |
| 2023年度 | 31,547 | 28,299 | 7,894 | 27.90% |
| 2022年度 | 35,026 | 31,687 | 8,774 | 27.70% |
| 2021年度 | 35,553 | 32,459 | 10,240 | 31.50% |
| 2020年度 | 29,591 | 27,338 | 8,146 | 29.80% |
| 2019年度 | 25,032 | 23,605 | 8,698 | 36.80% |
| 2018年度 | 19,654 | 18,488 | 9,379 | 50.70% |
| 2017年度 | 17,532 | 16,624 | 8,033 | 48.30% |
| 2016年度 | 13,862 | 13,149 | 7,350 | 55.90% |
| 2015年度 | 5,118 | 4,908 | 2,679 | 54.60% |
合格率は過去5年間で29.5%前後で安定推移。受験者数は31,792人台で安定推移しています。
難易度分析
「不動産」カテゴリ内5資格での比較
賃管士は「不動産」カテゴリ内ではやさしめ難易度です。
学習ガイド
どちらでもOK
比較的新しい試験で過去問の蓄積が少ないため、スクールの出題予想が有効な一方、宅建合格者など基礎知識のある方は独学でも十分合格可能です。
独学の場合
市販のテキスト・問題集で基礎を固め、過去問を繰り返し解くのが基本戦略です。宅建の知識がある方は民法・借地借家法の分野で有利なため、管理業法や設備関連に重点を置いて学習しましょう。学習期間は2〜4ヶ月が目安です。
スクール活用の場合
通信講座やオンラインスクールを利用すれば、出題傾向に沿った効率的な学習が可能です。特に初学者や不動産業界未経験の方は、講義動画で体系的に学ぶことで理解が深まります。
学習のコツ
- 宅建の知識があると学習効率が大幅にアップする
- 管理業法は最重要分野なので重点的に学習する
- 設備関連の問題は暗記項目が多いので早めに着手する
- 過去問は最低3回は繰り返し解く
- 講習修了者の5問免除は合格率を大きく高めるので積極的に活用
よくある質問
Q.賃貸不動産経営管理士と宅建はどちらを先に取るべきですか?▼
A.宅建を先に取得することをおすすめします。宅建で学ぶ民法や借地借家法の知識が賃貸不動産経営管理士試験にも活かせるため、効率よく学習を進められます。
Q.実務経験がなくても受験できますか?▼
A.はい、受験に実務経験は不要です。ただし、資格登録には一定の要件があります。
Q.合格後に更新は必要ですか?▼
A.はい、賃貸不動産経営管理士の登録は5年ごとの更新が必要で、更新時には法定講習の受講が求められます。
不動産の他の資格
マンション管理士
マンション管理組合の運営や建物の維持管理について、専門的知識をもって助言・指導を行うコンサルタント資格。区分所有法・マンション管理適正化法など幅広い法律知識が求められる。
管理業務主任者
マンション管理業者が管理組合に対して管理委託契約の重要事項説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格。マンション管理の実務に直結し、管理会社への就職・転職で有利。
宅地建物取引士
不動産取引の専門家として、重要事項の説明や契約書への記名押印を独占的に行える国家資格。不動産業界では必須の資格で、受験者数は毎年20万人超と国内最大級。
土地家屋調査士
不動産の表示に関する登記の専門家。土地や建物の調査・測量を行い、登記申請手続きを代理する国家資格。独立開業型の資格で、測量技術と法律知識の両方が求められる難関試験。